ChatGPTやGeminiを使いこなしているつもりだった私が、Claude Codeというツールに出会って「これは次元が違う」と感じた理由を、正直に書きます。
きっかけはシンプルでした。「口で話した雑なメモでも、ちゃんとしたブログ記事になる」という話を聞いたことです。
半信半疑でやってみたら、本当にそうだった。それどころか、吹き出しをつけて、WordPressにそのまま貼り付けられる形のHTMLファイルまで出てきた。このプロセスを全部公開します。
そもそも「Claude Code」って何?
Claude Codeは、Anthropic(アンスロピック)社が作った、AIをターミナル(コマンドライン)から使うツールです。
「ターミナルって何?」という方のために補足すると、Macなら「ターミナル.app」、Windowsなら「コマンドプロンプト」や「PowerShell」に似たものだと思ってください。テキストを打ち込んでコンピュータに命令する場所です。
ChatGPTはブラウザで使うので「その場その場の会話」が基本です。しかしClaude Codeは、自分のパソコンのフォルダと直接つながって動くのが大きな違いです。
いち関係者の私ブラウザで会話するChatGPTと違い、Claude Codeは「自分のパソコンの中に常駐しているAIスタッフ」というイメージが近いです。ファイルを読んで、書いて、フォルダを整理して、確認まで取ってくれる。初めて使ったとき、これはChatGPTとは別のカテゴリのツールだと直感しました。
ChatGPTやGeminiがすでに使える方は、こう覚えてください。
- ChatGPT / Gemini:「チャットで相談するAI」
- Claude Code:「自分のパソコンで一緒に仕事するAIスタッフ」
なぜブログ記事が「雑な原稿」から作れるのか


口で話したメモでもいい、という意味
ブログ記事を書くとき、多くの人はこんな壁にぶつかります。
- 「何から書けばいいかわからない」
- 「書きたいことはあるのに、文章にまとめるのが苦手」
- 「構成を考える段階で疲れてしまう」
私もそうでした。長年教員をやっていても、「ブログ記事を書く」となると話は別です。
Claude Codeでは、思ったことをそのまま打ち込む(または音声入力で話したものをコピーする)だけで、記事の元ネタとして使えます。
たとえば私が実際に渡したのは、こんな感じのメモです。
「CLAUDE.mdっていうのは指示書みたいなもので、フォルダに置いておくと自動で読み込まれる。スキルはもっと固定された手順書。最初はCLAUDE.mdで試して、安定したらスキルにすればいい。学習の記録を作るときに実際やってみたらよかった。」
これだけ渡して「ブログ記事を作ってください」と言えば、Claude Codeが以下を全部やってくれます。
- 読者が何を知りたいかを分析する(顕在ニーズ・潜在ニーズ)
- どんな構成にすれば読まれるかを考える
- 文体・トーンを揃えて原稿を書く
- 吹き出しをつける
- WordPressに貼り付けられる形式に変換する
CLAUDE.mdという「専用指示書」があるから
ただし「何でもやってくれる」というわけではありません。Claude Codeがブログ記事を正しく作れるのは、あらかじめCLAUDE.mdという指示書をフォルダに用意しているからです。
CLAUDE.mdとは、そのフォルダ専用のルールブックです。
私のブログ用フォルダには、こんな内容を書いたCLAUDE.mdがあります。
- 読者は誰か(教育関係者で、ChatGPT中〜上級者)
- 文体は「です・ます調」
- 吹き出しのルール(どんなときに使うか)
- 記事の構成ステップ(キーワード設定→分析→構成→執筆→FAQ)
- WordPressへの変換方法
Claude Codeはこの指示書を読んだ上で動くので、毎回「どんなトーンで書けばいい?」「読者は誰?」と一から説明しなくて済みます。



CLAUDE.mdを作ったとき、「これは自分の分身を作るようなものだ」と感じました。私の書き方のクセ、読者への語りかけ方、使いたい言い回し──それを全部書いておけば、あとはClaude Codeが私のスタイルで書いてくれる。最初は「本当にそんなことができるの?」と半信半疑でしたが、実際に動かしてみて確信しました。
実際の作業の流れ──こんな順番で進みます


具体的な手順を説明します。
Step 1:フォルダとCLAUDE.mdを用意する
まず、ブログ記事を管理するフォルダを作ります。私の場合はこんな構造です。
教育生成AI研究所/
└── ブログ部/
├── CLAUDE.md ← ここに指示書(ルールブック)を置く
└── 20260607_記事タイトル/
├── 記事原稿.md
├── 記事原稿_wp.html
└── summary.md
CLAUDE.mdは「ブログ部」フォルダに1つ置くだけで、その中のすべての記事フォルダに適用されます。記事ごとに書き直す必要はありません。
Step 2:雑なメモや口述原稿をClaude Codeに渡す
Claude Codeのターミナルを開き、こんな感じで伝えます。
以下のメモからブログ記事を作成してください。
[ここに口で話したメモや雑な下書きを貼り付ける]
あとはClaude Codeが自動でStep 1(キーワード設定)からStep 6(WordPress入稿用ファイル生成)まで進めてくれます。
Step 3:出てきた原稿を確認・修正する
完成した原稿をチェックして、おかしい部分があれば「この表現を直してください」と伝えます。
Step 4:WordPressに入稿する
生成された _wp.html ファイルを使ってWordPressに貼り付けます(詳しくは後述)。
「吹き出し」って何?どう使うの?


記事を読んでいると、ときどきこんなふきだし形式の文章が出てきますよね。



吹き出しって何のために使うんですか?



文章だけが続くと読みにくくなるんですよ。吹き出しを使うと、まるで会話しているみたいに読めるから、読者が飽きにくくなります。それに「実際の声」として体験や本音を伝えやすいんです。
吹き出しの役割
吹き出しには2種類あります。
| 吹き出しの種類 | 使う場面 |
|---|---|
| いち関係者(balloonID: 1) | 実体験・気づき・本音を語るとき |
| 弟子(balloonID: 3):読者の代弁者 | 読者が疑問に思うタイミングに限定使用 |
ポイントは「弟子の吹き出しは乱用しない」こと。疑問を提示したら、必ず直後にいち関係者が答える形にします。「弟子→いち関係者」のセットで使います。
吹き出しのコードの書き方
WordPressで吹き出しを使うには、Looseプラグイン(loos) という専用プラグインが必要です。このプラグインを使うと、次のようなコードを書くだけで吹き出しが表示されます。
<!-- wp:loos/balloon {"balloonID":"1"} -->
<p>ここに吹き出しのテキストを書きます</p>
<!-- /wp:loos/balloon -->
難しそうに見えますが、Claude Codeが自動でこのコードを生成してくれます。自分で書く必要はありません。
吹き出しの使いすぎに注意
吹き出しは便利ですが、使いすぎると「漫才みたいな記事」になってしまいます。私のルールでは、「弟子の吹き出しは1記事に1〜2回まで」としています。いち関係者の吹き出しは、特に印象的な体験談を語るときに絞って使います。
WordPressへの入稿方法──_wp.htmlファイルの使い方


ここが多くの方が「え、どうやるの?」と疑問に思う部分です。丁寧に説明します。
なぜ_wp.htmlファイルが必要なのか
Claude Codeが最初に作る原稿は、Markdown(マークダウン)形式という書き方です。
Markdownとは、## で見出しを書いたり、**太字** で太字を表現したりする、シンプルなテキスト記法です。人間が読みやすいのですが、WordPressはそのままでは認識してくれません。
そこでClaude Codeが自動的にWordPress専用のHTMLコード(ブロックエディター形式)に変換してくれます。それが _wp.html ファイルです。
変換されるとどうなるの?
たとえば、Markdownでこう書いた文章が…
## 見出し
これは**太字**の文章です。
WordPressのHTMLコードではこうなります。
<!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">見出し</h2>
<!-- /wp:heading -->
<!-- wp:paragraph -->
<p>これは<strong>太字</strong>の文章です。</p>
<!-- /wp:paragraph -->
難しそうに見えますが、この変換作業はすべてClaude Codeが自動でやってくれます。 自分でHTMLを書く必要はゼロです。
実際の入稿手順
では、生成された _wp.html ファイルをWordPressに入稿する手順を説明します。高校生でもできるよう、1ステップずつ丁寧に書きます。
ステップ1:`_wp.html` ファイルを開く
Finderやエクスプローラーで _wp.html ファイルを右クリックし、「テキストエディット」や「メモ帳」などのテキストエディタで開きます。
ステップ2:全選択してコピーする
ファイルを開いたら、Ctrl+A(Macは Command+A)で全選択し、Ctrl+C(Macは Command+C)でコピーします。
ステップ3:WordPress管理画面を開く
ブラウザでWordPressの管理画面にログインします。左のメニューから「投稿」→「新規追加」をクリックします。
ステップ4:コードエディターに切り替える
編集画面の右上にある「︙(縦三点)」をクリックします。「コードエディター」という項目をクリックして選択します。



「コードエディター」って何ですか?普通の編集画面と何が違うんですか?



WordPressの編集画面には2種類あります。「ビジュアルエディター」は見たまま編集できる普通の画面。「コードエディター」はHTMLコードを直接編集できる裏側の画面です。今回はHTMLコードをそのまま貼り付けるので、コードエディターに切り替える必要があります。
ステップ5:既存の内容を削除して貼り付ける
コードエディターに最初から書かれている内容(<!-- wp:paragraph --> などの初期コード)を全部選択して削除します。その後、さっきコピーした _wp.html の内容を貼り付けます(Ctrl+V または Command+V)。
ステップ6:ビジュアルエディターに戻して確認する
再び右上の「︙」をクリックし、「ビジュアルエディター」に戻します。記事の内容が正しく表示されているか確認します。
ステップ7:タイトルを入力する
_wp.html ファイルの1行目にコメントとして投稿タイトルが書かれています。
<!-- 投稿タイトル:CLAUDE.md スキル 使い分け──Claude Codeを教育現場で使い倒す2つの仕組み -->
このタイトルをコピーして、WordPress編集画面の「タイトルを追加」欄に貼り付けます。
ステップ8:プレビューして問題なければ公開
「プレビュー」ボタンで見た目を確認し、問題なければ「公開」をクリックして完成です。
初めてやってみてわかったこと
「雑なメモでいい」は本当だった
最初、私は「きちんとした構成メモを準備してからClaude Codeに渡さなければいけない」と思っていました。でも実際にやってみると、本当に口述メモ程度のテキストで動いてくれました。
「構成を考えるのが苦手」という方に特に向いています。アイデアを言葉にする部分だけ人間がやれば、あとはClaude Codeが構成・文章化・フォーマット変換まで全部やってくれます。
CLAUDE.mdを育てると精度が上がる
1記事目を作ったときは、少し表現がズレていた部分がありました。でも「この表現は直してください」と伝えるたびにCLAUDE.mdが更新され、次の記事では最初から正しい形になりました。
使えば使うほど自分のスタイルに近づいていくという感覚は、ChatGPTやGeminiにはない体験です。



ChatGPTで記事を書くとき、毎回「です・ます調で」「読者は教育者で」「吹き出しをつけて」と説明し直していました。Claude Codeは一度CLAUDE.mdに書いておけば次からは何も言わなくていい。この違いは、記事を量産するときに決定的に効いてきます。
フォルダが「資産」になっていく
Claude Codeで作った記事は、フォルダに整理されて残ります。
20260607_ClaudeCode_ブログ作成_初挑戦/
├── summary.md ← 記事のサマリー・入稿手順メモ
├── ClaudeCode_ブログ作成_初挑戦.md ← Markdown原稿
└── ClaudeCode_ブログ作成_初挑戦_wp.html ← WordPress入稿用
summary.md には「この記事のキーワードは何か」「入稿時の注意点は何か」「次に書くべき記事は何か」などが記録されています。
記事が増えれば増えるほど、過去記事との一貫性を保ちやすくなります。ブログが「蓄積していく資産」になっていく感覚があります。
まとめ──Claude Codeでのブログ制作、ざっくり整理
長くなりましたが、全体をまとめます。
- Claude Codeは「ファイルと連携して動くAIスタッフ」。ブラウザのチャット型AIとは根本的に違う。
- CLAUDE.mdという指示書を用意するだけで、雑なメモから記事が作れる。毎回説明し直す必要がない。
- 吹き出しは「いち関係者」と「弟子」の2種類。loos/balloonコードが自動生成される。
_wp.htmlファイルをコードエディターに貼り付けるだけでWordPressに入稿できる。HTMLの知識は不要。- 使うたびにCLAUDE.mdが育ち、記事の精度が上がっていく。
ChatGPTで記事作成をすでにやっている方は、ぜひClaude Codeを試してみてください。「雑なメモを渡すだけで完成する」というハードルの低さが、継続的な発信を可能にしてくれます。
このブログでは、今後も実際に教育現場やコンテンツ制作でClaude Codeを使った記録を発信していきます。
よくある疑問Q&A
Q. Claude Codeを使うのにプログラミングの知識は必要ですか?
A. 必要ありません。ターミナル(コマンドライン)を開く操作と、日本語でClaude Codeに指示を打ち込む操作だけできれば十分です。HTMLやWordPressの知識がなくても、入稿用ファイルの生成・貼り付けまで一連の流れを完結できます。
Q. 口述メモはどうやってClaude Codeに渡せばいいですか?
A. Appleのメモアプリやボイスメモで音声入力したテキストを、そのままClaude Codeのターミナルにコピー&ペーストするだけでOKです。文章として整っていなくても問題ありません。「メモ程度の文章から記事を作って」と一言添えると、より意図通りに動いてくれます。
Q. ChatGPTやGeminiと並行して使っていいですか?
A. もちろんです。ブラウザでサッと調べたいときはChatGPT、ファイルを管理しながらまとまった作業をするときはClaude Code、というように使い分けると効率的です。それぞれの強みが違うので、競合するというより補完し合う関係です。
Q. CLAUDE.mdはどうやって作ればいいですか?
A. Claude Codeに「このフォルダ用のCLAUDE.mdを作って」と依頼するだけで骨格を生成してくれます。最初から完璧に作る必要はなく、使いながら「この表現を追加して」「この部分を直して」と修正していけば自然と育ちます。
Q. 記事の著作権はどうなりますか?
A. Claude Codeはあくまでツールであり、最終的な原稿の責任と著作権は発信者(あなた)にあります。AIが生成した文章をそのまま使う場合でも、内容の事実確認・修正・公開判断は必ず人間が行ってください。一次情報(実体験)を元に作ることで、情報の信頼性と独自性が確保されます。








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