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GPTsで生徒の実態を整理する方法|特別支援の目標設定に必要な土台を5分で作る

重要 : 本記事をお読みいただく前に

本記事では、Claude CodeやChatGPTなどの生成AIを活用し、生徒の情報を参照しながら校務を支援する仕組みについて紹介しています。

ただし、2026年8月現在、筆者が個人で契約しているClaude Code、ChatGPTその他の生成AIサービスに、氏名、成績、指導記録など、生徒を特定できる情報を入力することはできません。
ChatGPTやClaudeのWeb版についても、個人アカウントで利用している場合は同様です。

これは、文部科学省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」や、学校・教育委員会が定める情報セキュリティポリシーにおいて、生徒情報を私的に契約した外部サービスで取り扱うことが認められていないためです。

そのため、本記事で紹介している内容は、筆者が現在、生徒情報を実際にClaude CodeやChatGPTへ入力して運用している事例ではありません。将来、学校または教育委員会が生成AIサービスを正式に導入し、必要なセキュリティ対策と利用ルールが整備された場合に、どのような校務活用が可能になるかを検討した構想です。

現時点では、教育委員会が管理するGoogle Workspace for Educationの環境が、生徒情報を扱うための最も現実的な選択肢です。

Google以外では、学校や教育委員会が組織として正式に契約することを前提に、次のサービスも将来的な候補になり得ます。

  • ChatGPT Enterprise
  • Claude Enterprise

ただし、これらのサービスも、契約するだけで生徒情報を入力できるわけではありません。多要素認証、アクセス制御、入力情報をAIの学習に使用しない契約、データの保存・削除、利用記録、教育委員会による審査と承認など、複数の条件を満たす必要があります。

本記事は、現在認められていない方法を推奨するものではありません。将来、学校現場で安全に生成AIを利用できる環境が整った場合に備え、その可能性と仕組みを整理したものです。

実際に生徒情報を取り扱う際は、必ず所属する教育委員会および学校の情報セキュリティポリシーを確認し、管理職や情報セキュリティ担当者の指示に従ってください。

なお、文科省のセキュリティーポリシーに関する記事も用意しています。こちら「生成AIに生徒情報はどこまで入力できる?文科省ガイドラインで検証した「重要性分類Ⅱ」の条件」をご覧ください。

では、記事をお読みください。

学校独自の書式は作れたのに、肝心の「生徒の実態」が書けず、目標設定で手が止まっていませんか。

伝さん

実は私も同じで、書式という器は整っているのに、その中身となる実態の言語化に時間がかかり、なかなか前に進めない時期がありました。

目標は「生徒の実態 × その授業」から決まります。

書式があっても、その生徒の実態がなければ目標欄は埋まりません。

そして、その実態こそ、GPTs(カスタムGPT)が質問しながら整理してくれる部分なのです。

この記事では、生徒の実態を引き出すGPTsのインストラクション全文と、実際の操作手順を公開します。

現場で36年以上教えてきた現役教員が、個人情報への配慮も含めて解説しますので、安心して読み進めてください。

この記事を読めば、目標設定の土台となる「生徒の実態」をGPTsで素早く整理できるようになります。

この記事では、次の流れで解説します。

この記事を読んでわかること
  • なぜ目標設定に「生徒の実態」が必要なのか|書式だけでは埋まらない理由
  • 生徒の実態をGPTsで整理する|個人情報への配慮と安全なルール3つ
  • 生徒の実態を引き出すGPTsの作り方|実態整理用インストラクション
  • GPTsで生徒の実態を整理する実演|6問から500字の実態が完成するまで
  • GPTsが使えない場合|Geminiの「Gem」でも生徒の実態を整理できる

それでは、順番に説明していきましょう。


目次

なぜ目標設定に「生徒の実態」が必要なのか|書式だけでは埋まらない理由

前回の記事では、各学校で使われている目標欄や支援欄などの「学校独自の書式」を、生成AIで再現する方法を紹介しました。

ネット上には存在しない自校の書式を、AIに作らせるところまではたどり着けた方も多いはずです。

ところが、いざ運用しようとすると次の壁にぶつかります。

書式という「器」はできても、その中身である「生徒の実態」がなければ、目標は一文字も決まらないのです。

この章では、次の2点を整理します。

  • 目標は「生徒の実態×その授業」で決まる
  • 実態の言語化が目標設定の最初の壁になる

順番に見ていきましょう。

目標は「生徒の実態×その授業」で決まる

同じ授業でも、生徒の実態が違えば、設定すべき目標は変わります。

なぜなら、目標とは「その生徒が、その授業で、どこまで到達できるか」という、きわめて個別性の高い見立てだからです。

授業の内容が同じでも、生徒の到達点が同じになるとは限りません。

たとえば「重さと量」の授業を考えてみます。

単位の理解につまずきがある生徒なら、単位以前の「実物で比べて選べる」が目標になります。

手先の操作に課題がある生徒なら「はかりの目盛りを支援を受けながら読み取る」が目標になります。

同じ授業でも、目標は別物になるのです。

伝さん

書式が同じでも、入るべき目標は生徒の数だけある。ここを一般論で埋めてしまうと、せっかくの個別の支援が薄まってしまうんです。

つまり、目標を本当の意味で個別最適にするには、まず生徒の実態を正確に押さえることが欠かせません。

実態の言語化が目標設定の最初の壁になる

生徒の実態は、教師の頭の中には確かにあります。

ところが、いざ文章にしようとすると、多くの先生の手が止まります。

理由は2つあります。

1つは、実態が機密性の高い個人情報であり、AIにあらかじめ用意させることができないこと。

もう1つは、日々の観察で得た断片的な印象を、500字程度のまとまった文章に整えるのが、想像以上に手間のかかる作業だからです。

ソラくん

書式は作れたのに、実態欄が真っ白なまま固まってしまうことがあります……。

ミオさん

そうなんです。実は、その「実態の言語化」こそ、GPTsが一番得意とする部分なんですよ。

書式は前回作れたのに、実態欄が空白のまま目標設定に進めない。

このボトルネックを解消するのが、今回のテーマです。


生徒の実態をGPTsで整理する|個人情報への配慮と安全なルール3つ

GPTsを使う前に、必ず押さえておきたいのが個人情報への配慮です。

生徒の実態は機密性の高い個人情報であり、入力には慎重さが求められます。

とはいえ、過度に怖がる必要はありません。

次の3つのルールを守れば、GPTsは安全に実態整理へ活用できます。

  • 個人名を入力しないことが大原則
  • 障害名や特徴を詳細に書きすぎない
  • 第三者が特定できない表現にとどめる

3つのルールを順番に確認しましょう。

個人名を入力しないことが大原則

最初のルールは、氏名や学籍番号などの識別情報を絶対に入力しないことです。

個人を特定できる情報は、万が一の漏洩時のリスクが特に大きく、学校全体の信頼にも直結します。

だからこそ、入口の段階でシャットアウトしておくのが最も確実です。

具体的には、「Aさんは集中が続かず」ではなく「対象生徒は集中が続かず」と書きます。

主語を匿名にするだけで、安全性は大きく変わります。

伝さん

「誰のことか分からない書き方」を徹底する。これが安全な実態整理のいちばん最初の一歩です。

主語を「対象生徒」に統一する。

この一手間が、安全な実態整理の出発点になります。

障害名や特徴を詳細に書きすぎない

2つ目のルールは、診断名や身体的特徴を過度に詳しく書かないことです。

詳細すぎる記述は、たとえ名前を伏せていても、地域の関係者が読めば生徒を特定できてしまう危険があります。

情報は具体的であるほど便利ですが、同時に特定リスクも高まるのです。

そこでおすすめなのが、診断名ではなく「支援が必要な場面は〜」という観察事実ベースで書く方法です。

「自閉症だから」ではなく「予定の変更に不安を感じやすいため」と書けば、目標設定に必要な情報は保ったまま、特定リスクを下げられます。

「観察事実は書く・診断名は書かない」。

この2軸で記述レベルを管理しましょう。

第三者が特定できない表現にとどめる

3つ目のルールは、情報の組み合わせに注意することです。

単体では問題のない情報も、いくつか組み合わさると個人が特定されやすくなります。

学校名・学年・障害特性の3つが揃うと、地域の関係者には「あの子だ」と分かってしまうことがあるのです。

たとえば「〇〇市立〇〇支援学校3年・自閉症」のような複合情報は入力しません。

代わりに、授業中に観察した事実だけを淡々と入力します。

「道具の操作に時間がかかる」「説明が長いと集中が切れる」といった、授業の中で見えた事実です。

ミオさん

入力するのは「授業で見えたこと」だけ。これを習慣にすれば、リスクは大きく下げられます。

授業中の観察事実だけを入力する習慣をつければ、安全に実態整理を進められます。


生徒の実態を引き出すGPTsの作り方|実態整理用インストラクション

安全のルールを押さえたら、いよいよ実態整理用のGPTsを作ります。

鍵になるのは「質問者型」のインストラクション設計です。

通常のChatGPTは、こちらが情報を渡して処理してもらう使い方が中心です。

しかしGPTsは逆に、AIの側から教師に質問を投げかけ、実態を引き出す設計ができます。

今回は、そのインストラクション全文を丸ごと公開します。

  • インストラクションの全体構成
  • 生徒の実態を引き出す6問の考え方

順番に見ていきましょう。

インストラクションの全体構成

実態整理用のインストラクションは、命令書・制約条件・入力文・質問6項目・手順・出力文の6つのパートで組み立てます。

パートを分けることで、GPTsが「どの役で・何を・どの順番で行うか」を正確に把握できます。

役割と手順が曖昧だと、AIは一度に全部を聞いてしまったり、まとめを勝手に省いたりします。

具体的には、「あなたは特別支援学校に勤務する優秀な教員です」と役割を与えたうえで、「一度に1つの質問のみを提示し、回答を得てから次に進む」という制約を課します。

以下が実際に使えるインストラクションの全文です。

### 命令書
あなたは【特別支援学校に勤務する優秀な教員】です。
以下の制約条件と手順に従って、生徒の評価に関する文章を作成してください。
目的は、ユーザーから必要な実態情報を収集し、500字程度の実態まとめを作成することです。

### 制約条件
* 一度に1つの質問のみを提示し、ユーザーの回答を得てから次の質問を表示すること。
* 全6問の回答がそろった時点で、500字程度のまとめを作成すること。
* 文は簡潔で読みやすく、誰が読んでも理解しやすい表現にすること。
* 質問内容は、生徒の実態把握に必要な範囲に限定すること。
* 質問文は100〜150文字程度とし、新規採用の教員にも分かりやすい表現とすること。

### 入力文
このGPTsの利用者は、特別支援学校で対象生徒の目標を設計しようとしている教員です。
最初に対象となる授業の計画が入力されます。
その授業をもとに対象生徒の目標を設計するため、生徒の実態把握が必要となります。

### 質問すべき6項目
1. 学習に向かう姿勢・集中の様子
2. 理解の程度(言語・数量・教科内容へのつまずき)
3. 操作・技能面の得意不得意(道具操作・作業手順など)
4. コミュニケーションの取り方(教師・友達との関わり方)
5. 情緒面・行動面の特徴(不安・こだわり・安心できる支援など)
6. 授業中に必要な支援内容(環境調整・配慮・声かけのポイント)
※上記6項目について、各項目を1問ずつ順に質問する形式とする。

### 手順
① ユーザーから授業計画を受け取る
② 上記の6項目について、一つずつ質問し回答を得る
③ 集まった6回答をもとに、生徒の実態を500字程度でまとめ、目標設計の材料として提示する

### 出力文
新規採用教員が読んでも理解できるよう、丁寧で簡潔な文章にしてください。

役割設定・制約条件・パート分けの3点セットが、実態整理GPTsの設計の基本です。

生徒の実態を引き出す6問の考え方

6つの質問は、思いつきで並べているわけではありません。「目標設定に直結する実態」から逆算して設計しています。

何でもかんでも聞こうとすると、質問が10問も20問も増えてしまい、現場で使い続けられなくなります。

だからこそ、目標を立てるうえで本当に必要な観点だけに絞り込むことが大切です。

絞り込んだのが、①学習への姿勢、②理解の程度、③操作・技能、④コミュニケーション、⑤情緒・行動面、⑥必要な支援の6軸です。

この6つは、特別支援の目標設定で必ず見ている観点と重なります。

伝さん

私たちが普段、頭の中で無意識に確認している観点を、6つの質問として外に出した。それだけなんです。

この6問があれば、目標設定に必要な実態の素材が、一度のやり取りで揃います。


GPTsで生徒の実態を整理する実演|6問から500字の実態が完成するまで

ここからは、実際の操作の流れを見ていきましょう。例として「重さと量」の授業を取り上げ、実態が500字にまとまるまでを追います。

  • 対象授業の計画をアップロードして開始する
  • 6問への回答は音声入力が最速
  • 完成した500字の実態を目標設定の土台にする

順番に見ていきましょう。

対象授業の計画をアップロードして開始する

最初にやることは、実態を整理したい授業の計画をアップロードすることです。

授業を先に渡しておくことで、GPTsはその授業に紐づいた形で質問を投げかけてくれます。

授業内容を踏まえた質問になるため、出てくる実態も「その授業のための実態」になります。

たとえば「重さと量」の単元計画をアップロードして送信すると、GPTsは次のように質問を提示します。

ありがとうございます。授業計画を確認しました。
それでは、目標設計に必要な生徒の実態把握を進めます。
質問は全部で6問あり、今回は質問1です。

【質問1(学習に向かう姿勢・集中の様子)】
この生徒は、授業中にどのような様子で学習に取り組みますか。
興味のある活動には意欲的に参加する、教師の声かけがあれば取り組める、
集中が続く時間、途中で席を離れることがあるなど、
普段の学習への向かい方や集中の様子について教えてください。

質問2(理解の程度)
この生徒は、言葉の説明や数量・教科内容をどの程度理解できますか。例えば、「100g」「150mL」といった数量や単位の理解、教師の説明を聞いて行動できるか、絵や実物があると理解しやすいかなど、普段の理解の様子について教えてください。

質問3(操作・技能面の得意不得意)
この生徒は、道具を使ったり、作業手順に沿って活動したりすることについて、どのような様子が見られますか。例えば、はかりや計量カップなどの道具を扱う際の手先の器用さ、教師の見本を見ながら操作できるか、複数の手順を順番に進められるかなど、普段の操作面・技能面の特徴について教えてください。

アップロード1回で、その授業に紐づいた実態整理がスタートします。

6問への回答は音声入力が最速

6つの質問への回答は、キーボード入力よりも音声入力が圧倒的に早く済みます。

理由はシンプルです。教師は生徒の様子を「話して」伝えることには慣れていますが、いざ「書く」となると時間がかかるからです。

観察した記憶は、口に出すほうがスムーズに出てきます。

具体的には、MacならCtrlキーを2回押すだけでOS標準の音声入力が起動します。

専用のアプリを入れる必要はありません。

質問に対して、思い出したことをそのまま話しかければよいのです。

ミオさん

OS標準の音声入力で十分です。専用アプリを探す手間もいりません。話すだけで実態が文字になっていきます。

音声入力とGPTsを組み合わせれば、実態整理がわずか数分で終わります。

完成した500字の実態を目標設定の土台にする

6問すべてに答え終えると、その授業に対応した500字程度の実態が自動で生成されます。

実際の出力は、次のように段落で整理されます。

【生徒の実態(約500字)】
本生徒は、興味のある活動には意欲的に参加し、特に道具を使った活動や調理活動では集中して取り組むことができる。一方で、教師の説明が長く続くと集中が途切れやすいため、活動の見通しを示したり、短い手順ごとに声をかけたりすることで落ち着いて学習に取り組むことができる。日常生活で使う言葉や簡単な指示は理解できるが、「g」「kg」「mL」「L」などの単位や数量の違いは混同することがある。実物や写真、教師の見本を提示しながら、一つずつ順を追って説明することで理解が深まる。手先を使う作業に興味があり、はかりや計量カップなどの道具は見本を参考にしながら操作できるが、目盛りを読み取ったり、目標の数値に合わせて微調整したりすることには支援を要する。教師とのやり取りには落ち着いて応じることができ、役割が明確であれば友達とも協力して活動できる。新しい活動や予定の変更には不安を感じやすいため、学習の流れを視覚的に示し、事前に活動内容を伝えることで安心して取り組める。授業では、一つずつ具体的な指示を行い、成功した場面をその都度認めながら支援することで、主体的に学習へ取り組む姿が期待できる。

この実態を、前回作った学校独自の書式に入れれば、いよいよ目標設定に進めます。実態という土台が整って初めて、その生徒のための目標を効率よく量産できるようになるのです。


GPTsが使えない場合|Geminiの「Gem」でも生徒の実態を整理できる

ここまでGPTsを前提に解説してきましたが、GPTsはChatGPTの有料プランがないと作れません。

「課金はまだ……」という先生もいるはずです。

そんな方には、Googleの「Gem」をおすすめします。同じ実態整理が、無料で実現できます

  • 「Gem」とは何か
  • GemとGPTsの使い分け

確認しておきましょう。

「Gem」とは何か

Gemは、GoogleのGeminiに搭載されたカスタムAI機能で、GPTsに相当するものです。

Googleアカウントさえあれば無料で使え、GPTsと同じようにインストラクションを設定できます。

学校でGoogleアカウントを使っている先生なら、導入のハードルはさらに低いはずです。

使い方も同じです。

先ほど公開したインストラクションをそのままGemに貼り付ければ、同様の6問インタビュー型で生徒の実態を整理できます。

ソラくん

有料プランがなくても、無料のGemで同じことができるんですね。

ミオさん

はい。コストゼロで実態整理を試せます。まずはGemから始めても、まったく問題ありません。

コストゼロで実態整理を試せる選択肢として、十分に価値があります。

GemとGPTsの使い分け

では、GemとGPTsをどう使い分ければよいのでしょうか。

結論から言えば、無料で始めるならGem、精度と安定を求めるならGPTsです。

GPTsは長文の処理や指示への追従が安定していますが、有料プランが前提になります。

おすすめは段階的な導入です。

まずはGemで実態整理の流れをつかみ、AI活用が日常になってきたら、本格運用としてGPTsへ移行する。

この順番なら、無理なく定着させられます。

伝さん

大切なのは、完璧な道具を探すことより、まず一度やってみること。使えるツールから始めるのが、いちばんの近道です。

使えるツールから始めることが、AIによる実態整理を定着させる近道になります。


まとめ|GPTsで生徒の実態を整え、目標設定を前に進めよう

まず取り組むべきなのは、目標設定の前に「生徒の実態」をGPTsで整理することです。

前回の記事で学校独自の書式は作れるようになりましたが、書式という器だけでは目標は決まらないからです。

目標は「生徒の実態 × その授業」で決まります。だからこそ、実態という土台を先に固めることが、個別最適な目標づくりの出発点になります。

まずは整理したい授業の計画をアップロードし、6つの質問に音声入力で答えてみましょう。

もう一つ大切なのは、個人情報への配慮を習慣にすることです。

生徒の実態は機密性の高い個人情報であり、扱いを誤れば学校全体の信頼を損ないかねません。

そこで効くのが、今回紹介した3つのルールです。

個人名を入力しない、障害名を詳しく書きすぎない、組み合わせで特定されない。

この3点を守れば、安全に運用できます。

判断基準はシンプルです。

「授業で観察した事実だけを入力する」

これさえ守れば、入力内容に迷うことはありません。

実態を整理する前に、まず安全のルール3つを確認してください。

そのうえでGPTsやGemに6問を答えていけば、500字の実態が数分で完成します。

GPTsは、あなたの目標設定を土台から支える、頼れる相棒になるのです。

実態が整ったら、次はいよいよ目標づくりです。前回の「学校独自の書式を生成AIで作る方法」と合わせて読めば、書式から目標までの流れが一本でつながります。


よくある質問(FAQ)

GPTsに生徒の実態を入力しても情報漏洩は大丈夫ですか?

個人名や診断名を入れず、授業で観察した事実だけを匿名で入力すれば、特定リスクは大きく下げられます。本文の安全ルール3つを必ず守って運用してください。

500字の実態まとめはそのまま指導要録に使えますか?

指導要録には使えません。そもそも違うものです。そのまま転記せず、必ず教師が確認・修正してから使ってください。AIの出力はあくまで土台です。事実との食い違いや表現の微調整を加えて、責任を持って仕上げます。

6つの質問項目は自校用に変更してもいいですか?

変更して問題ありません。インストラクションの「質問すべき6項目」を、自校の様式や重視する観点に合わせて書き換えてください。項目数を増減させても動作します。

音声入力がうまく文字にならないときはどうすればいいですか?

静かな環境で、短く区切って話すと精度が上がります。Macの標準音声入力以外に、スマホの音声入力で下書きしてから貼り付ける方法も有効です。

GemとGPTsで実態の質に差は出ますか?

基本的な実態整理ならどちらでも十分実用的です。長文の安定処理や細かい指示の追従はGPTsが優れますが、まず試すならGemで流れをつかむことをおすすめします。

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