👑今日の作品
パーカーを作るんだけど、赤字を出さない方法
こんな質問がありました。

サークルでパーカーを作るんですけど、赤字を出さないようにする方法はどうすればいいですか。
これには次の条件がありました
- サークル部員のみに売り出す
- Aパターン、Bパターンの2種類を作る
- 事前にどちらが欲しいか調査が可能
- 数が少ないパターンのほうがコストが高くなる
- 受注生産
ここまで条件が整っていれば赤字を出さない方法は導き出せます。
- AパターンとBパターンそれぞれの購入希望の数とサイズを調査
- それぞれのパターンのコストを見積もる
- Aパターン、Bパターンのコストを合計して「全体の受注数」で割り算する
- これにその他のコスト分を上乗せして売ればいい


これをChatGPTでやってみました



サークルでパーカーを作るんですけど、赤字を出さないようにする方法はどうすればいいですか。
次の条件でお願いします
サークル部員のみに売り出す
Aパターン、Bパターンの2種類を作る
事前にどちらが欲しいか調査が可能
数が少ないパターンのほうがコストが高くなる
受注生産



なるほど、条件が整理されていて非常に良いですね。
では、「サークル部員のみに販売」「A/B2パターン」「事前調査あり」「少数パターンは高コスト」「受注生産」という前提で、赤字を出さないための方法を以下のように具体的に整理します。
✅ 1. コスト構造を明確にする
項目 | 内容 |
---|---|
固定費 | デザイン費・版代(初期費用) |
変動費 | パーカー本体+プリント代(1着あたり) |
その他 | 配送料、袋代など |
A/Bパターンでデザインが別なら、版代(固定費)も2倍になることに注意。
✅ 2. 事前アンケートで「確定数」を取る
- まず部員にGoogleフォームなどで以下を調査:
- Aパターン希望 or Bパターン希望
- サイズ(S/M/Lなど)
- 「確実に買う」か「迷っている」かの意思表示
これにより、在庫リスクをゼロにできる。
✅ 3. 単価計算の基準を設定する
次のような「赤字を出さないための計算表」を作ると確実です。
項目 | Aパターン | Bパターン |
---|---|---|
見積もり単価(10着時) | 4,000円 | 4,500円 |
見積もり単価(20着時) | 3,500円 | 3,800円 |
希望者数 | 14人 | 8人 |
想定販売価格 | 4,000円 | 4,500円 |
利益 or 損益 | ±0円 | ±0円 |
→ このように**「価格=原価+α」ではなく「確定人数×価格=総コスト+少しの余裕」**で設定。
この表の見方で疑問だったので聞きました。



希望者数がわかっているのだから見積もり単価を14着時などとすればいいのではないですか



「14着」で発注する場合、業者の価格表では**「10〜19枚」区分**が適用されます。
このため、表のように「10着時単価」「20着時単価」としておくと、どの区分が該当するか判断しやすいのです。
希望人数が14人の場合、「見積もり単価(10着時)」が適用されます。したがって販売価格は4000円になるわけです。
になるそうです。だから販売価格が4000円で利益 or 損益が±0円になるわけですね。
✅ 4. 「人数差によるコスト差」を平準化する方法
方法 | 内容 | メリット・デメリット |
---|---|---|
① 各パターンで別価格 | A 4,000円 / B 4,500円 | 公平・明朗。人気差があっても赤字なし。 |
② 全員同一価格 | 一律4,300円など | 仲間意識重視。ただし少数側の補填が発生。 |
③ 固定費を共通費扱い | デザイン費を全体で割る | 公平性高いが、事前説明が必要。 |
→ サークルの雰囲気が「公平重視」なら①、「仲間意識重視」なら②がおすすめ。
✅ 5. 注文確定→まとめ発注の流れ
ステップ | 内容 |
---|---|
STEP1 | デザイン確定・見積もり取得(2パターン) |
STEP2 | 希望調査(締切日明記) |
STEP3 | 販売価格決定・支払い先提示(事前集金) |
STEP4 | 支払い完了者のみ発注(受注生産) |
STEP5 | 納品・受け渡し・会計報告 |
→ **「前払い制」+「受注生産」**で赤字リスクはゼロ。
✅ 6. ちょっとした工夫
- デザイン案と価格を「セット」で見せると選びやすい。
- Bパターン希望者が少ない場合、「あと2人で単価500円下がる」など人数連動表を見せて誘導する。
- 会計報告を簡単なスプレッドシートで共有すれば信頼性も上がる。
🔹まとめ(最重要ポイント)
項目 | 要点 |
---|---|
原価を人数ごとに計算 | 小ロット高コストを事前に確認 |
事前アンケートで確定数を取る | 受注生産で在庫リスクゼロ |
価格設定を「原価+α」ではなく「損益±0基準」で決定 | 数字で説明 |
支払いは事前回収 | 赤字防止の最強策 |
どの程度の「地頭」が必要か この話から考えたこと


条件を整理する力
次の部分です。
- サークル部員のみに売り出す
- Aパターン、Bパターンの2種類を作る
- 事前にどちらが欲しいか調査が可能
- 数が少ないパターンのほうがコストが高くなる
- 受注生産
これは私と相談者との対話で整理した項目ですが、これを作る力はとても重要です。
ちなみに最初から



パーカーを作るんだけど、赤字を出さない方法を教えて
とだけChatGPTに聞くと次のようになります。



いいね。パーカー制作は盛り上がるけど、気をつけないと簡単に赤字になる。
赤字を出さないためには、「固定費を減らす」「注文数を確定させる」「余剰在庫を出さない」の3点を押さえよう。以下、現実的なやり方を表でまとめる👇
🧾 赤字を出さないための手順
手順 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
① 見積もりを取る | 業者(Printstar, TMIX, オリジナルプリント.jpなど)に「枚数ごとの単価」見積もりを取る | 最低ロット・送料・版代を必ず確認 |
② 注文数を事前に確定させる | 「希望者のサイズ・枚数」をフォームで集め、前払い制にする | 「払った人だけが注文対象」方式にすると安全 |
③ 原価計算をする | 単価 × 枚数 + 諸経費(送料・版代など)=合計原価 | この時点で1人あたりの負担額を算出 |
④ 余裕をもって販売価格を決める | 合計原価 ÷ 注文人数 × 1.05〜1.10(5〜10%上乗せ) | 小銭程度でも「運営費」を確保しておく |
⑤ キャンセル対策 | 「注文・入金後のキャンセル不可」と明記 | トラブル防止になる |
⑥ 余りを作らない | 「予備」や「余分なサイズ」は作らないか、作るなら運営で負担 | 余剰在庫=赤字の元 |
💡 例:20人のサークルで作る場合
項目 | 内容 |
---|---|
パーカー単価 | 3,000円(20枚注文時) |
版代・送料 | 合計 5,000円 |
合計原価 | 3,000×20 + 5,000 = 65,000円 |
1人あたり原価 | 65,000 ÷ 20 = 3,250円 |
販売価格 | 3,400円(+150円上乗せ) |
結果 | 150円×20人 = 3,000円の余剰金 → トラブル・送料調整に使える |
✅ まとめ(要点)
- 全員から先にお金を集める(立て替え禁止)
- 最小ロットを下回らないように人数を固定する
- 1人あたり100〜200円上乗せして安全マージンを取る
上の「整理した項目」を詳しく説明したもの、という感じです。
文章を解釈して自分で検算する力
上でも書いたとおり「見積もりは14着じゃないの?」と考え、コストを自分で計算し直す力などです。
出されたことを鵜呑みにするのではなく、自分で「紙とペンを使って」実際に計算するのです。
スプレッドシート、Excelを使う力


この会話をChatGPTとしていると必ず次のように提案されます
希望があれば、
- 実際の価格計算テンプレ(Excel/Googleスプレッドシート)
- 注文フォーム(Googleフォーム)例
も作る。欲しい?
作ってもらってもいいのですが、
文章を解釈して自分で検算する力
がしっかりしていることが最低条件です
そして、Excelの関数を使う力がある程度必要です。
まとめ
いくら生成AIが進化しても「地頭」が重要
今回の例で行くと、
「パーカーを作りたいけど赤字を出さない方法を教えて」
と直接ChatGPTに聞くことは可能です。



しかし、その後の理解は高校卒業レベルの「基礎知識」はどうしても必要だと思うのです。



それからこの記事を最後まで読んで理解する力は欲しいですね。
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