真ん中の大きな部分をまだ使ってません!
そうなんです。ということで、今回はPDFデータをアップロードします。
ちなみにここにはPDF, .txt, Markdown, 音声(例: mp3)をアップロードすることができます。
NotebookLMに600ページ以上のPDFデータをアップロード。それをどのように使えるのかわかります。
教員の皆さん必見です。
ソース 「特別支援学校学習指導要領解説」664ページ
文部科学省の「特別支援学校学習指導要領解説 各教科等編(小学部・中学部)」というデータがあります。
664ページに渡る膨大なデータです。ファイルサイズは5.4MBです。
パソコンにダウンロードしてからNotebookLMにアップロードしました。
さすがに時間がかかりました。それでも30秒〜50秒位でしょうか
なぜかタイトルは英語です 笑
いままでもそうだったのですが、NotebookLMはチャットの左上に自動的に内容に応じたアイコンを生成してくれます。
ちょっと嬉しい機能ですね。
単元計画を作成させる
↑AIで作ったんですが、黒板の字が変です・・・
特別支援学校学習指導要領解説にはそれぞれの教科の目標はもちろんのこと、それぞれの単元、その指導の方法例などありとあらゆることが載っています。
こんなのをちゃんと読む人はいるのか?
と思ってしまいます。
しかし、次の質問をジェミーさんにします。
「小学1年生の手紙を書く単元を10時間で組みたいと思います。具体的な単元計画を提案してください」
ものの10秒で
小学校1年生の国語科における手紙を書く単元を10時間で構成する具体的な計画をご提案します。ただし、この計画は特別支援学校小学部の学習指導要領に基づいており、通常の小学校の学習指導要領とは異なる点があることにご留意ください。
この単元では、児童が手紙を書くことを通して、言葉の働きを理解し、コミュニケーション能力を育成することを目指します。また、書くことへの興味関心を高め、自分の考えや気持ちを表現する力を養うことも目標とします。
単元目標
- 身近な人に手紙を書く活動を通して、言葉の持つ役割を理解する.
- 自分の考えや気持ちを手紙で表現する楽しさを知る.
- 相手を意識した言葉遣いを身につける.
- 文字を丁寧に書くことに関心を持つ.
単元計画(10時間)
- 第1~2時間:手紙に親しむ
- 絵本や児童書などで、手紙が出てくる物語を読み聞かせ、手紙への興味関心を高める。
- 教師が手紙を読んだり、書いたりする様子を見せ、手紙がコミュニケーションの手段であることを伝える。
- 手紙の形式(宛名、挨拶、本文、結び、署名)について、簡単な説明をする。
- ポイント: 児童が手紙に触れる最初の段階として、手紙に対する肯定的なイメージを形成することを重視する。
- 第3~4時間:誰に手紙を書く?
- 身近な人(家族、友達、先生など)について話し合い、誰に手紙を書きたいかを考える。
- 手紙を書く相手を決めたら、相手の好きなことや伝えたいことを書き出す。
- ポイント: 手紙を書く目的を明確にし、相手を意識した内容を考えることで、書く意欲を高める。
- 第5~6時間:手紙を書いてみよう
- 下書きとして、絵や簡単な文で伝えたいことを表現する。
- 教師が書くことをサポートしながら、文章を書く練習をする。
- ポイント: 最初から完璧な文章を求めず、絵や簡単な言葉で自分の気持ちを表現することから始める。
- 書くことのポイント:
- 丁寧な文字: 文字の形を整えて書くことの大切さを伝える。
- 言葉遣い: 相手に合わせた言葉遣いについて、簡単な例を示し、意識させる。
- 第7~8時間:手紙を仕上げよう
- 下書きを基に、手紙を清書する。
- 封筒に宛名を書き、手紙を封入する。
- ポイント: 文字を丁寧に書くこと、封筒の書き方など、手紙を完成させるための具体的なステップを指導する。
- 第9時間:手紙を届けよう
- 書いた手紙を相手に渡す。
- 手紙を渡した時の相手の表情や言葉から、手紙の持つ力を感じる。
- ポイント: 手紙が相手に届くことで、書くことの喜びを実感する。
- 第10時間:振り返り
- 手紙を書いた経験を振り返り、楽しかったことや難しかったことを発表する。
- 友達の手紙の良いところを見つけ、伝え合う。
- ポイント: 手紙を書く活動を通して得られた学びを共有し、次の活動への意欲につなげる。
指導のポイント
- 個別指導: 児童の発達段階や特性に合わせて、個別の指導計画を立て、きめ細かい支援を行う。
- 具体物の活用: 絵カードやイラストなどを使用し、視覚的に分かりやすい指導を行う。
- 成功体験の重視: 児童が達成感を感じられるように、小さなステップに分け、できたことを褒めて自信につなげる。
- 多様な表現方法: 文字を書くのが難しい児童には、絵や記号など、様々な表現方法を認める。
- 楽しい雰囲気: 児童が主体的に活動できるように、楽しく学び、表現できるような雰囲気を作る。
評価
- 手紙を書く活動への意欲や関心の度合いを評価する。
- 手紙の内容(自分の気持ちや考えを伝えようとする姿勢)を評価する。
- 手紙の形式や言葉遣いについて理解しているかを評価する。
- 文字を丁寧に書くことに関心を持つようになったかを評価する。
この計画はあくまで一例であり、児童の実態に合わせて柔軟に修正する必要があります。例えば、文字を書くことに困難がある場合は、絵や写真を使った手紙を作成するなどの工夫も考えられます。また、必要に応じて、他教科(図画工作科など)との連携も視野に入れると良いでしょう。
留意事項
- 特別支援学校の学習指導要領では、児童の知的障害の状態、生活年齢、学習状況などを考慮した指導計画の作成が求められています。
- 自立活動の視点も取り入れ、手紙を書く活動を通して、コミュニケーション能力や自己表現力を高めることが重要です。
- 学校と家庭との連携も重要であり、家庭での学習状況を把握し、連携して指導を進めることが望ましいです。
この単元計画が、小学1年生の児童が手紙を書く楽しさを知り、言葉の力を実感するきっかけとなれば幸いです。
この結果は見る人が見ると唖然とすると思います。「これ10秒でできるの???!!」って感じです。
とにかくすごい能力です。
しかもNotebookLMの特性から「指導要領しか参考にしていない」ことになります。
外部のデータは入ってこないのです。
文句のつけようがない、模範的な単元計画や評価、留意点を作ってくれているわけです。
ちなみに「短い文章を書くのがやっとの小学1年生」などと追加の情報を指示しても、それに応じた回答をしてくれます。
ChatGPTでもできるが
もちろんChatGPTに同じ質問をしても単元を組んでくれます。
なんなら、1時間単位で出してくれました。
しかし、たとえば、NotebookLMなら次のようなことが可能になります。
「本校にはADHDで落ち着きのない子供がいます。その子どもに対応できるような単元を組んでください。」と書いて先程の単元計画を出してもらった その直下のチャットに入れてみます
すると ADHD の子供に配慮した 目標に変えてくれ さらにその配慮の点を明確に詳しく示してくれます。
そしてその後の単元計画を見てみると ADHD の子供に配慮した通り 集中力が途切れないように 途中で 手遊びを入れるとか 視覚的な支援を取り入れるなどといった工夫が随所に書かれてあります。
つまり これはセキュリティの問題なのですが、NotebookLM を使うことによって外部には出せない自分の学校のデータを蓄え、そのデータを元に単元計画を独自に組むことができるということになります。
これは他の企業などにも応用できるのではないでしょうか。
自社の独自データを使って様々な提案をさせるということができることになるわけです。
普通ChatGPTなどの生成AIはその独自データを入れると生成AI自身が学習してしまいます。
外部に漏れるおそれがあるわけです。
しかしNotebookLMならばそのようなことが起きないということになります。
しかもそのデータを一元管理できるので非常に使いやすくなります。
セキュリティについて
ここで、セキュリティの話をしておきましょう。
NotebookLMはかなり強固なセキュリティを持っているようです。
次の2つの記事が参考になると思いますのでご一読ください。(外部記事です。)
便利であればあるほどリスクとは背中合わせですからね。
webリンクを入れたらどうなるのか
特別支援学校学習指導要領解説には当然URLがあります。
そこでNotebookLMにそのPDFのURLをwebリンクとしてアップロードします。
同じ挙動をしました。
ダウンロードしたファイルをアップしたときは英語でしたが、webリンクではなぜか
「特別支援学校学習指導要領解説」
と日本語で付けられていました 笑
まとめ
- NotebookLMは600ページ以上のPDFも十分に理解して情報を提供してくれる。
- 自社の都合などを入力すると、それを加味した出力が可能。セキュリティには十分配慮する必要あり。
- PDFのwebリンクを入れても同じ挙動をする。
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