具体的な使い方を見てみたいです!
実際の使い方を見てみましょう。
まずは超初級 「コピーしたテキスト」です。
ところで、このサイトではNotebookLMを動かしているAIを「ジェミーさん」と呼んでいます。
本当はGeminiですが、Geminiより優しく丁寧な感じがするので。
ソース 東北地方と関東地方の都道府県
ソースとして東北地方の都道府県と関東地方の都道府県データを入れます。
ソースは単純なテキストファイルです。下記のとおりです。
ちなみにこれはChatGPTで出力しました。
### 東北地方の都道府県(6県)
- 青森県
- 岩手県
- 宮城県
- 秋田県
- 山形県
- 福島県
### 関東地方の都道府県(7都県)
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
- 茨城県
- 栃木県
- 群馬県
右下の
「コピーしたテキスト」 を押すと貼り付けるウインドウが出ます
チャット
貼り付けると瞬時に
という画面が出てきます。
すでにサマリー(要約・概要)が自動的に作成されています。
なんなら、入力より多い文字数になっています。笑
質問や指示
チャットの下の部分に「入力を開始します」とあります。
「要点をまとめて」と指示します。
東北地方には6つの県があり、具体的には**青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県**が含まれています。
一方、関東地方には7つの都県があり、具体的には**東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県**が含まれています。
と回答しました。
更新ボタン
ちなみにチャットを一回でも行うと右上に「更新」ボタンが出てきます。
これはChatGPTなどの「ニューチャット」にあたります。
これを押すと「要点をまとめて」のやり取りが全て消えます。
この際の注意ですが、履歴は残りません。
ChatGPTやGeminiは会話履歴を呼び出せますが、NotebookLMはできないようです。
NotebookLMの挙動確認1 ソースの削除
つぎに東北地方と、関東地方のソースを分割してアップロード(コピーしたテキストに貼り付ける)します。
ソース1に
東北地方には6つの県があり、具体的には**青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県**が含まれています。
ソース2 に
関東地方には7つの都県があり、具体的には**東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県**が含まれています。
するとソースは2つになります。
ソースの名前は「テキストを貼り付けました」となっていますが、わかりやすいように名前を東北地方と関東地方に変更しました。
ソースの削除
ところで間違ってインプットしてしまったソースはどこで削除できるのでしょうか?
下記の図でいうと「東北地方」の左に出ている縦三点リーダーを押すと削除できます。
(「東北地方」のテキストにカーソルを合わせると縦三点リーダーが表示されます。)
削除したときのNotebookLMの挙動
例えば上の例で東北地方を削除して、
ジェミーさんに「東北地方にはどのような県がありますか」ときくと
「資料には東北地方の情報はありません。」と回答します。
これは思った通りの回答ですね。
ソースを関東地方だけにする
しかし、削除しただけではサマリーは2つのソースを参考にしたままの表示です。
これは何か気持ちが悪いので、関東地方だけのサマリーにしたい、というときは「ブラウザの更新ボタン」を押します。
すると、ソース1でサマリーも一つだけのものになります。
NotebookLMの挙動確認2 福島を抜いてみる
ここでもう少し詳しく「ジェミーさん」の実力を確認してみます。
東北から福島を抜いてみる
ソースを変更してわざと「福島県」を抜いたものを入れます。
### 東北地方の都道府県(6県)
- 青森県
- 岩手県
- 宮城県
- 秋田県
- 山形県
するとサマリーには
このテキストは、日本の東北地方と関東地方の都道府県をリストアップしたものです。東北地方は青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県の6県、関東地方は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県の7都県から構成されています。リストは番号付きで簡潔に表記されており、各地方の構成要素を明確に示しています。この情報からは、日本の地理的区分と各地方を構成する県の数を確認できます。簡潔で分かりやすい地域情報です。
福島県が抜けて表示されます。
これはあくまでもサマリーなので、ジェミーさんは忠実にサマリーを作っていることになります。
しかし「東北地方にはどのような県がありますか」と質問すると
東北地方には、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県があります
と回答します。
福島が入っているのです。
しかし、このときのポイントは「東北地方の都道府県(6県)」の「6県」の部分のようです。
ソースに「5県」と書く、あるいは個数を書かない
「実際に東北地方にある県をすべて答えてください」と質問しても福島県は出てきませんでした。
そこで意地悪して
「福島県はありませんか」と質問すると
提供された情報源には、福島県が東北地方の県として記載されていません。 情報源には、東北地方の都道府県として、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県の5つが挙げられています。以前の会話でも、東北地方の県としてこれらの5つの県が挙げられており、福島県は含まれていませんでした。したがって、与えられた情報源に基づくと、福島県は東北地方の県とはみなされていません。
と回答されました。
つまり、ジェミーさんは与えられた情報にできるだけ正確に答えようとするのです。
しかし「6県」という情報が入っていると、自分の参照しているデータに矛盾があるので、(おそらくは)もともとの「Gemini」としての働きを起こして確認しに行くのだと思われます。
ところで「生成AIあるある」ですが、「実験するタイミング」によっても解答は違ってきます。
上の回答は何も断りなく福島県が入っていますが、同じ質問をこの前の日にしたときは
「5県だけしかソースにありませんが、福島県も入れるべきです」と回答されました。
近畿地方の県を教えて下さい
上で見ていただいて通り、ソースには東北地方と関東地方のデータだけがインプットされています。
この状態で「近畿地方の県を教えて下さい」と質問するとどうなるのか。
回答は
提供された情報源には、近畿地方の都道府県に関する情報はありません。したがって、近畿地方の県についてお答えすることはできません。情報源に記載されているのは、東北地方と関東地方の都道府県のみです。
となります。
これは当然ですね。
次回は
同じテキスト文章ですが、高度な判断をさせてみます。
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