私は今、まあまあ健康です。
他のアラ還と比べて体も精神も若い、とよく言われます。
そんな私が健康面で参考にした本を4冊ご紹介します。
アラ還なので、当然古い本です。
もしかしたら手に入らないものもあるかもしれないなぁ、と思って調べましたが、全て現在も発行しているものでした。
どれもさほど有名な本ではないと思いますが「私に合っていた」本です。
万人におすすめする本ではないと思っています。
しかし、今回この記事を書くにあたって次のことを考えました。
・本は基本的に「その分野」のものはほとんど同じ内容
この言い方は極端ですが、本質的には私はそう思っています。
仮にもちゃんとした出版社から出版されており、紙媒体として出回っている限り、一定の権威のある本だ、ということです。
「紙媒体」というところは結構重要です。
キンドルなどの電子出版は個人の意見などもたくさんありますので要注意ということです。
例えばストレッチの本。近代のストレッチなら、基本的にしっかりしたスポーツ医学に基づいていますので、大差はないと思います。
その「大差はない」ところで、「自分に合う本」というのを探すことが大事なのだと思います。
・自分が買った本、手元に残しておいた本、を信じる
私は本が好きで、周囲の人より数倍の本を読んだ人間です。(主観です(^^))
ある時さすがに家に置ききれなくなり、ブックオフで売りさばきました。
けれどその時、もったいなくて手元においておいた本が100冊程度あります。
今回紹介する本はその中の4冊です。
何が言いたいかというと
「人は自分が買った本の中で、なんとなくピンときた本が自分にとって良い本」ということです。
なんとなく手元に残っている、
なんとなく気になるけどまだ読んでいない本
が「自分にとって良い本」だと思うのです。
ちなみに下で紹介しているストレッチの本は一度も開かず、3年以上本棚で眠っていました。(^_^;)
誰かの評判などはあまり気にしなくていいと思います。
できれば書店で手にとって「自分に合う本」を探すのがいいと思います。
このことはきっとアラ還の皆さんには
「ピンとくる」
話だと思いますがいかがでしょうか。
とにかく、いつまでも「もっといい本」を探し続けるより、今手元に残っている本をとりあえず信じる、やってみることが大事だと思います。
とくに「やってみる」ということがとにかく大事です。
体力づくりの本などは一週間もしないうちに「だめだこりゃ」と捨ててしまう人が多いのではないでしょうか。
今回紹介している「ウォーキングの科学」は読んでからすぐには実行しませんでした。
ちょっとしてことがきっかけで、「そういえばあったなー」と思い出して「やってみた」のです。そうしたら、私の「体力回復の原点」ともいうべき本になりました。
では「私に合っていた本」4冊をご紹介します。
アラ還健康本1 インターバル速歩
書名 「ウォーキングの科学」
著者 能勢博
なんといっても今の私の健康があるのはこの本のおかげです。
50代前半は不健康でした。
この本を読んで健康になったと言っても過言ではありません。
「一日1万歩」の神話を覆した本
50代に入ってからの私の体力の衰えを奇跡的に回復させてくれた恩人のような本です。
しかし読んでみるとわかりますが奇跡でも何でもなくちゃんとしたサイエンスです。
大量の被験者を募り、大量のデータを取り、そして当然自らもこのトレーニングを行い実感として確かめているのです。
大学の先生が研究としてやっていたものですので、当たり前ですが。
「一日1万歩」という言葉をアラ還のみなさんならば聞いたことがあると思います。
まことしやかに囁かれ、健康を追求する番組や本にしょっちゅう取り上げられていました。
しかし能勢さんによると科学的な裏付はなかったのだそうです。(それはそれで驚きですが)
しかし、歩くことが健康に良いのは間違いがない。ではどのようにしたらよいのか、それを研究した成果が詳しく収められています。
以下
健康長寿ネット(公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイト)
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/intabarusokuho.html
より引用
1997年に長野県松本市で「中高年のための健康スポーツ教室」事業として「1日1万歩のウォーキング」プログラムが開始されましたが、1年間で1日1万歩を継続できた人は全体の30%で、生活習慣病の予防・改善効果はみられるものの体力の向上は認められませんでした。
この本はブルーバックス
「講談社が刊行する、自然科学や科学技術の話題を一般読者向けに解説・啓蒙している新書シリーズ。」(ウィキペディア)
をブルーバックス、といいます。
なので、結構説明がくどい本です。
ちなみに私はバリバリの理系なので、この手の本は大好きです。
しかも、読めば読むほど納得感が増し、「ありがたみ」も増します😁
私にとっては、説明と理論が書いてあると「身につく」のです。そして継続もできるようになります。
効果が現れ始める時間、しかもどの程度の効果が現れるかも示されているので、根気よく継続できるのです。
インターバル速歩
そのウォーキングの方法は「インターバル速歩」といいます。
このブログでも紹介していますので参考にしてください。
やり方は簡単
2日に一回(理想は一週間に4日だそうです)、3分速歩き、3分ゆっくり歩き、それを5セット
ただこれだけです。
しかし、これだけで本が一冊書けるのがすごいです(^^)
私は最低一週間に3回やっています。
効果抜群です。
病気の9割は歩くだけで治る!
という本も最近はやっています。
私もざっと目を通しましたが、「ウォーキングの科学」の延長線上にある内容だと思いました。
ただ、こっちのほうが万人受けします。
実際に万人に受けています(^_^;)
病気の9割は歩くだけで治る!はなんと3まで発行されていますが、1を買って物足りないと思った人は「ウォーキングの科学」を買ったほうがいいような気が私はします。
インターバル速歩の効果は科学的に認められ、現在は様々なところで紹介され広まっています。
○ NHK「きょうの健康」
運動の健康効果「インターバル速歩に挑戦!」
初回放送日:2016年9月7日 で紹介されています。
○ 健康長寿ネット(公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイト)
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/intabarusokuho.html
アラ還健康本2 ねこ背防止
書名 「ねこ背は治る」
著者 小池義孝
この方は「気功整体士」という肩書を持っています。
一義流気功教室というものを主催しているそうです。
【目次】
第1章 知れば、呼吸が深くなる!
第2章 知れば、ねこ背が治る!
第3章 知れば、腕力が上がる!
第4章 知れば、速く歩けるようになる!
ベストセラーだったということを今回知りました。良い本にあたっていたんですね、私。
第2章に「膝で立つ」というところがあります。
この「膝で立った」ときの衝撃は今でも覚えています。
文字通り「背筋が伸びた思い」でした。(ちょっと使い方を間違ってますが・・・(^_^;))
それまでは
・つま先で立っていた
・片足に体重がかかっていた
ことを思い知った瞬間でした。
呼吸のこととか、歩き方のこととかいっぱいありますが、真髄は「膝で立つ」を経験することだと思っています。
座っているときの「骨盤に乗る」も大切です。
今回復習して、もう一度椅子に座り直したら、必要以上に前傾になり、足に体重がかかってしまっていたことに気が付きました。
ワタシ的には精一杯背筋を伸ばしていたつもりでしたが、いつの間にか間違った座り方をしていたようです。
そして立っているときの「足の裏で立つ(スネに乗る)」ことが最終目標です。
私はここ数ヶ月、太ももとスネの「張り」に悩まされていましたが、この本に帰り「足の裏で立つ」を意識することでかなり改善されました。
なんでもそうですが、一度わかったつもりになっていても、いつの間にか悪い方に流れていくんですね。
「初心忘れるべからず」ですね。
特にアラ還は忘れやすいので、もう一度肝に銘じたいと思います。
ちなみにkindl本が440円(2024/07/20現在)と安くなっています。
アラ還健康本3 スクワット
書名 「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい」
著者 小林弘幸
著者は 順天堂大学スポーツ医学研究室教授 です。
近年では「結局、自律神経がすべて解決してくれる」という本が話題になりました。
実践してみると、本当に「スクワットだけでいい」と思えます。
ここ数年来の「いつでもどこでもできる」優れたトレーニング方法として私の健康に欠かせないものを授けてくれた本です。
以下アマゾンより引用
自律神経の名医が断言! スクワットは簡単かつ最強の健康法。足腰を鍛えるだけでなく、心身の老化を防ぐ「スクワット6週間プログラム」つき。
誰もがスクワットの方法は知っていて、運動に取り入れている人も多いはず。本書では、自律神経の名医が、なぜスクワットが健康にいいのか、医学的見地から解説した上で、「簡単で正しいスクワット」の方法をお教えします。
「スクワットには、足腰を鍛えるだけではなく、免疫力向上、認知症予防、尿漏れ防止、便秘改善、心を前向きにする作用など、たくさんの驚くべき効果が隠されているのです。」(本文より)
色々いてありますが、心身の老化を防ぐ「スクワット6週間プログラム」だけ理解できればOKです。
「ウオーキングの科学」でもそうでしたが
この手の本の言いたいことは3ページくらいだけです。
他のページはその裏付けやエピソード、そして「言いたいことの」おまけです。
この本も、具体的なスクワットのやり方3種類くらいをマスターすればそれでOKです。
とはいうものの、スクワットの威力は馬鹿にできません。効果抜群です。
私の仕事は色々あるのですが、立ったまま、色々点検したり、時には「見ているだけ」の時があったりします。
この時間を利用してスクワットを試しました。
きっかけは「除雪の体力がなかったから」です。
大雪の年にスコップで除雪したらヘロヘロになってしまいました。
そこで、手軽に、その場でできるスクワットに挑戦してみました。
効果は抜群。
除雪に「安定感」が生まれ、スタミナもある程度つきました。
何事もやってみることが大事だなぁ、と思いました。
アラ還健康本4 ストレッチ
書名 「ストレッチ・メソッド」
著者 谷本道哉 石井直方
谷本さんは近畿大学准教授
石井さんは東京大学教授
だそうです。
豪華な著者ですね
ストレッチの基本です。
「ここに効くストレッチが欲しい!」というときに必ず開く本
特別な器具を使わず、誰でもできそうなものが紹介されています。
アラ還に嬉しいのは
「体が硬い人」用のストレッチが載っていることです。
また、見開き2ページ分をいっぱいに使っていますので、老眼のアラ還にも見えやすいです。
私はここ数ヶ月、骨盤矯正にハマっています。
膝が痛いのもすべてそこからに来ているようなのです。
この本の「骨盤」の部分のストレッチをやったら効果抜群でした。
ただ「やったら痛い」のはやめましょう。
悪化させます(^_^;)
アラ還の悪い思い込みは
「痛みに耐えればいい」ということです。
これに耐えれば、と思って無理をすると悪くなります。
私もそれで2,3回悪化させました・・・。
まとめ
私の「健康」の元、をお伝えしました。
次の4冊です。
「ウォーキングの科学」
「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい」
「ねこ背は治る」
「ストレッチ・メソッド」
今回紹介したのは「体に直接効く」本ですが、実は何より重要なのは「心」です。
心が向かなければ体を鍛えようとは思いません。
いずれ「心」を健康にする本もご紹介したいと思います。
アラ還よ 健康になれ!