テキストジェネレーターでコンテキストをどれくらいの精度で参照できるのか
コンテキストつまりKnowledgeとして東北地方の都道府県をいれる
青森県、秋田県、岩手県、宮城県、福島県
Knowledgeのタイトルに「東北地方の都道府県」といれました。
つまり、わざと山形県を抜いてあります。
そのうえで

東北にある都道府県を教えて
ときいてみました。


山形県を抜いて答えてくれています。
Knowledge通りだということがわかります。
念の為



山形県は東北ですか?
と聞いてみました。



その情報は文書内に記載がありません。
お見事ですね。
正確にKnowledgeを参照していることがわかります。



これなら、NotebookLMなみです。
「メタデータファイルにqueryを入れてください」
ちななみに
テキストジェネレーターで、コンテキストをいれたら
メタデータファイルに
queryを 入れてください
と指示されました。





チャットボットのときは指示されませんでしたよね
そうなんです。
そこで聞いてみました。



コンテキストには東北地方の都道府県のデータが入っています。
クエリ変数はどのように設定すべきですか



ありがとうございます!スクリーンショットと情報から、
「東北地方の都道府県情報(.txt)」をKnowledgeにして、それに基づいて質問に答えさせたいという構成ですね。
✅ クエリ変数の役割とは?
**クエリ変数(query variable)**は、ユーザーが入力した内容をそのまま「ベクトル検索の検索キーワード」として使い、
Knowledgeから該当する情報を検索・抽出するためのものです。
つまり、**ユーザーの入力がKnowledgeのどの部分を引くべきかを指定する「検索キー」**になります。
✅ あなたのケースでのクエリ変数設定
🎯 目的
例:「青森県の特徴を教えてください」「宮城県の産業は何ですか」など、都道府県ごとの情報を答える
🛠 クエリ変数の設定方法(おすすめ)
- 変数名:
query
(または任意の名前でOK) - プロンプト内に次のように記述:
以下の質問に対して、Knowledge(コンテキスト)に記載されている情報のみに基づいて答えてください。
質問:{{query}}
- 回答の根拠は **Knowledge(コンテキスト)に含まれる情報のみ** に限定してください。
- コンテキストに情報がない場合は、「その情報は文書内に記載がありません」または「わかりません」と答えてください。
- 想像や推測、他の知識(一般常識やインターネット上の情報)は使わないでください。
- クエリ変数の設定画面で
query
を選択
✅ 実際の流れ(ユーザー視点)
- ユーザーが「秋田県の特産品は?」と入力
- その文が
{{query}}
に代入され、ベクトル検索が実行される - 東北地方のKnowledgeから「秋田県+特産品」に関連する段落が引かれる
- モデルがその情報をもとに回答する
🎯 補足:より精度を上げたいとき
- Knowledgeを都道府県ごとに小分けにしておくと、ヒット精度がさらに上がります(例:
青森県.txt
,岩手県.txt
) - メタデータフィルターを使って
都道府県=青森県
のように絞ることも可能です(今後の拡張向け)
✅ まとめ:設定するクエリ変数
項目 | 設定例 |
---|---|
変数名 | query |
プロンプト内の使い方 | 質問:{{query}} |
ベクトル検索対象 | コンテキスト内の東北都道府県情報 |
目的 | ユーザー質問に応じた検索と回答 |
必要であれば、プロンプト全体のテンプレートや、複数変数を使う構成もご提案できます!
チャットボットではメタデータは必要なかった



チャットボットのときはメタデータを指示されませんでした
テキストジェネレーターではなぜ必要なんですか
すると



とても鋭い質問です!
「チャットボットではメタデータを使わなかったのに、なぜテキストジェネレーターでは必要になるのか?」という点、混乱しやすいところですが、これはDifyの2つのアプリタイプの設計思想の違いに関係しています。
✅ 結論から言うと:
チャットボットは「会話(チャット)」の流れからコンテキストを活用する設計
一方、
テキストジェネレーターは「入力された情報(変数やクエリ)」をもとに、検索対象を明示的に制御できる設計になっているため、必要に応じてメタデータやクエリ変数を活用すべきという違いがあります。
🔍 違いを表にすると:
項目 | チャットボット | テキストジェネレーター(Text Generator) |
---|---|---|
ユーザー入力のタイプ | 自由入力(質問) | 入力フォームや変数に基づく構成 |
ナレッジの活用方法 | 会話内容に基づいて自動検索 | クエリ変数やメタデータで検索対象を制御可能 |
メタデータの使用 | 通常は不要(自然言語で関連が引かれる) | 必要に応じて使うと精度UP(特定条件を絞れる) |
使いどころのイメージ | カスタマーサポート、人生相談など | レポート生成、地域別文章生成、用途別テンプレート |
✅ なぜテキストジェネレーターで「メタデータ」や「クエリ変数」が重要になるのか?
- テキストジェネレーターは「構造化された入力」を前提としており、
どの情報を、どう使うかをユーザー(開発者)が明示的に設計する仕組みです。 - つまり、「変数(query)に入った値を使って、ナレッジのうち◯◯県だけを検索したい」という場合には、
メタデータやクエリ変数でその制御を行う必要があるのです。
✅ 具体例(都道府県の例)
チャットボットの場合:
ユーザー:「秋田県の特徴は?」
→ モデルが「秋田県」に関連するコンテキストを自動で探す。
テキストジェネレーターの場合:
ユーザー入力欄:
query = 秋田県の特徴
→ モデルはそれをそのまま検索に使う。
→ このとき、メタデータやベクトル検索設定がないと、関連情報がヒットしない可能性がある。
🔚 結論まとめ
質問 | 回答 |
---|---|
なぜテキストジェネレーターではメタデータが必要? | 入力値に応じて検索対象を明示的に制御するため |
チャットボットではなぜ不要? | 会話の流れから自動的に検索・判断されるため |
どちらが柔軟? | チャットボット(自由度高)/テキスト生成(設計性高) |
ご希望があれば、メタデータやクエリ変数の具体的な使い方の事例テンプレートも提供できます。どうぞお声がけください!
とにかくテキストジェネレーターは
- 最初に明示的にいれないと動かない
- 明示的に入れるためには変数を定義せよ
- そのような仕組みに設計されているからね



ということですね。
そもそもメタデータとは



そもそもメタデータとはなんですか
すると



とても大切な質問です!
Difyや他の生成AIツールで使われる 「メタデータ」 とは、
**文書やデータに付ける「タグ」や「属性情報」**のことです。
一言で言えば、
🔍「この情報は〇〇に関するものですよ」と示すラベルのようなものです。
✅ 例で理解する:都道府県データの場合
たとえば「青森県の紹介テキスト」がKnowledgeにあるとします。
これに次のようなメタデータを付けることができます:
データ内容 | メタデータ(キー:値) |
---|---|
青森県の情報 | 都道府県: 青森県 、地域: 東北 |
宮城県の情報 | 都道府県: 宮城県 、地域: 東北 |
✅ Difyでの使い道
Difyでは、Knowledge(コンテキスト)にメタデータを設定しておくことで:
- 検索対象を絞り込む(フィルタ)
- ユーザーの入力に応じて該当データだけ検索する
- 都道府県・学年・分野・用途などを指定して情報を出し分ける
ことができます。
✅ メタデータとクエリ変数の連携(応用)
- Knowledgeに「都道府県: 青森県」「都道府県: 岩手県」などのメタデータを付けておく
- クエリ変数
{{prefecture}}
に「青森県」が入力されたとき - 自動で「都道府県=青森県」の文書だけが検索対象になる
👉 これにより不要な情報を含めず、正確な回答が可能になります
✅ メタデータを使うとどう便利?
機能 | メリット例 |
---|---|
検索の精度が上がる | 「都道府県=秋田県」だけでフィルターできる |
フィルタを動的に変えられる | 入力値によって「県・年・ジャンル」ごとの情報を切り替えられる |
ナレッジの拡張がしやすくなる | 後から別の地域や分野を追加しても、検索が混ざらず安全に使える |
✅ 補足:Difyでのメタデータの設定場所
- ナレッジ(コンテキスト)に文書をアップロード
- アップロード時または後から、**「メタデータ設定」**で手動またはCSVで追加可能
- 変数と連動させて、フィルターに使える
🔚 まとめ
用語 | 意味 | 使い道 |
---|---|---|
メタデータ | 情報に付ける属性ラベル(例:都道府県=青森県) | 検索の絞り込み、動的フィルター |
Difyでの効果 | 検索の精度UP、回答の的確さUP | ユーザー入力に応じた情報出し分けなど |
ご希望があれば、具体的なメタデータの付け方や設定画面のスクショガイドも作成できます!お気軽にどうぞ。
いまいち私にはよくわかりませんが、次の質問をしました。



Knowledgeに
都道府県: 青森県
という見出しをつけるのは必須ではないと思いますが、つければ検索の精度が高くなる、ということでしょうか?
すると



はい、その理解は ほぼ完璧です!
補足も含めて、次のように整理できます。
✅ 結論:
Knowledge内のテキストに「都道府県: 青森県」と見出し(明示的な言葉)を含めるのは「必須ではありません」が、含めることで
🔹 検索精度が上がる
🔹 ベクトル検索のヒット率が良くなる
というメリットがあります。
✅ 理由と仕組み
🔹 DifyのKnowledge検索は「ベクトル検索」が基本
- ユーザーの入力内容(例:
青森県の観光地は?
)をベクトル化 - Knowledge内の「類似内容」をスコア順に検索
このとき、文書内に「青森県」や「都道府県: 青森県」という具体的な語句が含まれていれば…
✅ モデルが「これは青森県の情報だな」と判断しやすくなる
→ より正確な段落を抽出できる
✅ つまり…
見出しの有無 | 精度 | 備考 |
---|---|---|
あり(例:都道府県: 青森県) | ◎ 高精度 | ベクトル検索でもヒットしやすい |
なし(青森としか書いてない) | ◯〜△ やや不安定 | 同義語・位置関係に依存 |
✅ 補足:メタデータとの違い
種類 | 概要 | UIでの設定例 |
---|---|---|
文中の見出し | テキスト自体に「都道府県: 青森県」と書く | .txt 内に直接記述 |
メタデータ | 文書にタグを付けて、検索時に使う属性ラベル | DifyのKnowledge設定画面で付加 |
➡ 両方あると最強。片方だけでも効果あり。
✅ あなたの状況に合わせたおすすめ
「東北地方の都道府県を1ファイルにまとめた.txt」をKnowledgeにしているなら…
👉 県ごとに小見出しを入れると精度がぐっと上がります
例:
都道府県: 青森県
青森県は本州の最北端に位置し、豊かな自然とりんごの産地として有名で…
都道府県: 岩手県
岩手県は日本で二番目に広い面積を持ち、宮沢賢治の故郷として知られている…
🔚 まとめ
見出しをつける理由 | 結論 |
---|---|
文書内で「何について書かれているか」を明確にするため | ✅ 精度が上がる(必須ではないが推奨) |
検索で該当都道府県の段落を引きやすくなる | ✅ ベクトル検索のヒット率UP |
ご希望があれば、テキストの見出し構成や、Knowledge分割・整理のテンプレートも作成可能です!お気軽にどうぞ。



んーわかるようなわかんないような・・・
ところで、次の疑問
「東北地方」はどこから判断したのか。
Knowledgeには青森、秋田、岩手、宮城、福島の情報しか入れていません。
Knowledgeのファイル名が「東北地方の都道府県」でした。
そこで、ファイル名を「ある地方の都道府県」としました。
ところが、


となりました。
そこで、



Knowledgeに「東北地方の都道府県」とファイル名をつけてコンテキストにしました。そして東北地方の県6県のみを入れて「東北地方の県」をきいたら青森、宮城、秋田、岩手、山形、福島とちゃんと出しました
ここまでは当たり前ですが、
ファイル名から「東北地方」を抜きました。
データの中身にも東北地方は入っていません
それでも「東北地方の県」を訪ねたら6県すべて回答できました。
Knowledgeのどこにも「東北地方」はないのですが、どうして正確な回答ができたのでしょう
と質問しました。



とても鋭い観察です!
この現象は「意図的にKnowledgeに含めなかった情報なのに、AIが正しく答えた」というケースですね。
✅ 結論:
モデル(ChatGPTなど)が自分の事前知識を使って補完して答えたため、Knowledgeにない「東北地方=6県」を認識して回答できたのです。
🔍 背景のしくみ
DifyのKnowledgeベースは、あくまで「参考情報」としてモデルに渡されます。
しかし、モデル(例:GPT-4o)自身も以下を持っています:
- 🌐 事前学習済みの一般知識(例:「東北地方には6県ある」)
- 🧠 質問文の意図を推測する力(例:「県を列挙せよ」)
したがって、以下のようなことが起きます:
状況 | モデルの動き |
---|---|
質問:「東北地方の県は?」 | モデルが「東北地方=青森・岩手・宮城…」と認識(事前知識) |
Knowledgeに「東北地方」の語がない | 無視しても答えられる(LLMの中に知識がある) |
✅ なぜKnowledgeを参照しなかったのか?
Difyでは明確に指示しない限り、モデルは:
- ✅ Knowledge(コンテキスト)+
- ✅ 自身の一般知識(学習済みデータ)
の両方を併用して回答します。
つまり:
❗「Knowledgeにしかない情報で答えて」
という指示がなければ、モデル自身の知識も自由に使って答えるのです。
✅ どうすればKnowledgeだけに基づかせるか?
プロンプトでこう明記すれば防げます:
回答はKnowledge(コンテキスト)に含まれる情報のみを使ってください。
Knowledgeに記載がない内容(例:東北地方に何県あるかなど)には「記載がありません」と答えてください。
🔁 あなたの質問に対して、この指示がなければ、モデルは「東北地方とは何か」を勝手に補って答えてしまいます。
🧠 この現象の正体は?
これは **モデルが「賢すぎる」**ために起きた現象です。
人間のように「文脈で足りないところを補ってくる」ので、Knowledgeベースの精度確認が難しくなることがあります。
✅ 検証方法(おすすめ)
「モデルがKnowledgeを使ったかどうか」をテストするには:
- わざと嘘の情報をKnowledgeに入れて反応を確認する
- 「わからない」と答えさせたい質問をしてみる
- Difyの「デバッグ」画面で、どのKnowledgeが参照されたかをチェックする
🔚 まとめ
質問 | 回答 |
---|---|
なぜKnowledgeにないのに答えられた? | モデルの事前知識(一般知識)を使ったから |
Knowledgeだけで答えさせるには? | プロンプトで**「Knowledgeのみに基づく」**と明記する |
この動きは正常か? | ✅ 正常。ただし制御したいならプロンプトを強化する必要あり |
必要であれば、**「Knowledge以外の情報を使わないようにするテスト用テンプレート」**もご提供します!お気軽にどうぞ。
今回の場合は5県しかない間違ったデータをいれていますが、5県で回答しました。
ChatGPTの回答とは少し違いますが、Difyの中では
- 青森、秋田は東北地方
- これは東北地方のKnowledgeである、と判断
- だから、この中にある情報は出そう
となったのではないでしょうか。
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